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子供のフォトブックを年1冊作る流れ
AIで「選ぶ基準」と「構成」を時短
子供の写真、撮るだけ撮ってスマホの中に眠っていませんか。我が家もそうでした。「フォトブックをいつか作ろう」と思いながら、年が明けるたびに「去年の分もまだだ」と積み上がっていく状態です。
止まっていた原因を考えると、注文の操作ではなく「選ぶ」工程で毎回力尽きていました。 数千枚の中から数十枚を選ぼうとすると、全部かわいく見えて決められない。途中で疲れて、また来年になる。この繰り返しです。
今は、「選ぶ基準を文字にする」ことと「ページの構成案を作る」ことの2つだけをAIに手伝ってもらっています。写真そのものはAIに渡していません。
この記事は、その流れと、写真をAIに渡すときに考えるべきことをまとめたものです。
止まる原因は「選ぶ」工程
フォトブック作りの工程を分けると、だいたい次の4つです。
- 写真を集める(整理する)
- 載せる写真を選ぶ
- ページの構成を決める
- 注文する
このうち、注文は操作を覚えれば終わります。集めるのも、日頃の整理ができていれば時間の問題です。毎回止まっていたのは「選ぶ」と「構成」でした。
選べない理由は、はっきりしています。基準がないからです。基準がないと、1枚ごとに「これは入れるべきか」をゼロから考えることになり、数十枚で疲れます。
写真を集める工程については、以前にスマホの写真をAIで整理する方法【消える事故を防ぐ手順つき】に書きました。この記事はその先、「選ぶ・構成する」の話です。
①選ぶ基準を先に文字にする
最初にやるのは、写真を見ることではなく「どういう写真を入れるか」を文字にすることです。ここをAIと相談して決めました。
写真を選ぶときの基準(ルール)を箇条書きで提案してください。
・月ごとの枚数の目安
・行事の写真と日常の写真のバランス
・顔のアップ・引きの写真・家族全員の写真の混ぜ方
・3人の子供の登場回数が偏らないための工夫
写真そのものは渡しません。ルールだけを出してください。
返ってきた案を、我が家の事情に合わせて削ったり足したりして、最終的に5〜6行のルールにしました。「月ごとに数枚まで」「1つの行事は2枚まで」「3人が同じくらい写るようにする」といった内容です。
基準が文字になっていると、迷ったときに基準に戻ればいいので、1枚ごとに悩まなくなります。これが一番の変化でした。
②ページ構成(台割り)を作ってもらう
次に、ページの流れです。本でいう「台割り」にあたるもので、ここもAIが得意な部分でした。
・見開きごとにテーマを1つ決める
・季節の行事(入学・進級、夏休み、運動会、年末年始など)の配置案を入れる
・行事だけでなく「日常のページ」も入れる
・各見開きに写真の枚数の目安を書く
・表紙と最後のページの案も出す
「4月:進級のページ」「8月:夏休みの見開き」「日常の食卓のページ」のような台割りが出てきます。この台割りに沿って写真を当てはめるだけになるので、「どう並べよう」と悩む時間がなくなりました。
各ページのひとことコメントや表紙のタイトルも、候補を出してもらって選んでいます。「考えて作る」より「選ぶだけ」のほうが、はるかに楽です。ただし、子供の名前を入れたタイトルは自分で付けます(理由は後述します)。
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③写真を当てはめるのは親の仕事
基準と台割りができたら、あとは写真を当てはめる作業です。ここはAIに任せていません。
理由は2つあります。ひとつは、写真をAIに渡すこと自体に慎重でいたいから(次の節で書きます)。もうひとつは、「この1枚」を選ぶ判断には、その日の記憶が必要だからです。同じような写真が3枚あっても、「この直前に転んで泣いていた」を知っているのは親だけです。
我が家では、台割りを印刷して横に置き、月ごとのフォルダを開いて、基準に沿って選んでいきます。基準があるので、以前より迷う時間がずっと短くなりました。 妻と分担して、それぞれ担当の月を決めてやることもあります。
写真そのものをAIに渡すときの注意
「写真を渡して選ばせれば、もっと楽なのでは」と思う方もいると思います。実際、画像を読めるAIは増えています。ただ、我が家では子供の写真はAIに渡さないと決めています。
一度外に出したデータは、こちらで完全にコントロールできません。
②写真には他人が写り込んでいる
行事の写真には、よその子供や保護者が写っています。自分の子の写真でも、自分だけの判断で外に出せるものではありません。
③写真には位置情報や日時が付いている
スマホの写真には撮影場所の情報が残っていることがあります。自宅や学校の場所がそのまま含まれます。
④サービスの利用規約と学習利用の設定
渡したデータがAIの学習に使われるかどうかは、サービスと設定によって違います。ここを確認せずに渡すのは避けたいところです。
どうしても写真を使いたい場合は、顔が写っていない写真(風景・手元・後ろ姿)に限る、位置情報を消す、学習に使われない設定を確認するの3つは最低限やるべきだと思います。ただ、そこまでするなら、基準と台割りだけAIに作らせて自分で選ぶほうが、結局は早いというのが我が家の結論です。
AIに渡してはいけない情報
フォトブック作りで、AIに渡す必要がない情報をまとめます。基準と台割りを作るのに、これらは一切要りません。
- 子供の写真そのもの——前の節のとおり。「子供3人」という情報だけで案は出ます
- 子供の氏名——表紙タイトルに名前を入れたいときも、AIには「(名前)」と書いて、あとで自分で差し替えます
- 生年月日・年齢の細かい情報——「小学生」「未就学」で十分です
- 学校名・園の名前・行事の正式名称——「運動会」「発表会」で足ります
- 撮影場所(自宅・よく行く公園など)——構成案に場所の情報は不要です
- 写真のファイル一覧(ファイル名や撮影日時のリスト)——日時の並びから生活パターンが分かります。渡す理由がありません
ひとつ基準にしているのは、「この情報がなくても、AIは同じ案を出せるか」です。フォトブックの構成案は、子供の名前を知らなくても出せます。出せるなら、渡しません。
年1冊を続けるための仕組み
1冊作れたとしても、来年も作れるかは別の話です。我が家で決めていることを書いておきます。
作る時期を固定する
「時間ができたら」は来ません。我が家は年度の切り替わりの連休に作ると決めました。カレンダーに入れておく、というだけのことですが、入れていないと進みません。
基準と台割りは使い回す
一度作った基準と台割りは、翌年もほぼそのまま使えます。2年目からはAIに頼む工程すら要らないかもしれません。仕組みは、作った年より次の年に効いてきます。
日常の整理を止めない
写真が月ごとに分かれていないと、「選ぶ」の前に「探す」で力尽きます。整理は年1回ではなく、日常の小さな習慣にしておく必要があります。
家族の予定に「フォトブックを作る日」を入れておく話は、家族の予定共有をラクにする方法で書いた「1か所に決めて週1回見る」の応用です。
よくある質問
Q. フォトブックのサービスはどれがいいですか?
この記事では特定のサービスは推していません。自分が操作しやすいもので十分だと思います。止まる原因は操作ではなく「選ぶ」工程なので、そこが解決すればどのサービスでも作れます。
Q. 写真の枚数が多すぎて、基準があっても選べません
まず「月ごとに候補を10枚まで絞る」のような途中の段階を作ると楽になります。一気に数十枚に絞ろうとしないことです。
Q. AIに写真を見せて「いい写真」を選ばせるのは?
技術的にはできる場面もありますが、我が家ではやりません。子供の顔写真を外に出すこと自体に慎重でいたいのと、「いい写真」の判断はその日の記憶を持つ親のほうが向いているからです。
Q. 子供と一緒に選んでもいいですか?
おすすめです。「これ覚えてる!」と話しながら選ぶ時間そのものが、フォトブックの一部だと思っています。ただし、子供に選ばせると全部入れたがるので、最終的な絞り込みは親がやっています。
Q. 過去の年の分もさかのぼって作るべきですか?
我が家は「今年の分から」と決めました。過去の分は、今年の1冊が終わってから考えるくらいでいいと思います。全部やろうとすると、また止まります。
- フォトブックが完成しない原因は「選ぶ」工程。基準がないから1枚ごとに悩む
- AIには選ぶ基準とページ構成(台割り)だけを作らせる
- 基準は5〜6行に絞って文字にする。迷ったら基準に戻る
- 写真を当てはめるのは親の仕事。その日の記憶は親しか持っていない
- 子供の写真はAIに渡さない。他人の写り込み・位置情報・学習利用の問題がある
- 氏名・学校名・撮影場所・ファイル一覧も案を出すのに不要
- 続けるには作る時期を固定し、基準と台割りを使い回す
フォトブックは、AIで「すぐできる」ものにはなりません。ただ、一番止まりやすい工程だけを軽くすることはできます。写真を渡さずに、基準と構成だけ手伝ってもらう。この距離感が、我が家にはちょうどよかったです。


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