Claude Codeで記事の
誤字脱字・表記ゆれをチェックする
自分で書いた文章の誤字は、自分には見えません。頭の中に正しい文があるので、目が補正してしまいます。
私は「子供」と「子ども」、「WordPress」と「Wordpress」を、同じ記事の中で平気で混ぜていました。79記事をリライトしたときに気づいて、以来、公開前にClaude Codeに誤字と表記ゆれを指摘させる手順を決めています。
大事なのは「指摘させる」であって「直させる」ではないことです。直させると、頼んでいない場所まで文章が変わります。この記事は、その頼み方と、自分の「ゆれやすい言葉リスト」を渡す方法、そして渡す前に気を付けることです。
なぜ「直させる」ではなく「指摘させる」か
最初は「誤字を直して」と頼んでいました。返ってきた文章を見ると、誤字は直っている。でも、言い回しまで変わっていました。「〜だと思います」が「〜と考えられます」になっている。頼んでいません。
直した本文を丸ごと受け取ると、どこが変わったのか分かりません。全文を読み比べる必要があり、それなら自分で校正するのと変わりませんでした。
だから、いまは「該当箇所・修正案・理由」の表で指摘だけ出させて、直すのは自分です。1つずつ見て、直すか直さないかを決めます。AIの指摘が間違っていることもあるので、この形のほうが安全でした。
①原稿をフォルダに置く
Claude Codeは、開いたフォルダの中のファイルを読みます。なので、原稿をファイルにしてフォルダに置くだけで渡せます。
- デスクトップに「校正」のようなフォルダを作る
- WordPressの編集画面から本文をコピーして、テキストファイル(例:「記事名.txt」)として保存する
- ターミナルでそのフォルダに移動して、Claude Codeを起動する
WordPressの編集画面の文章を直接見せることはできないので、ファイルにする一手間が要ります。私はこの手間があるおかげで、「公開前にファイルにする」が公開前チェックの合図になっています。
Claude Codeの起動までの話はClaude Codeとは?非エンジニア向けに料金と使い方を解説に書いています。
②「ゆれやすい言葉リスト」を1つ作る
誤字は一般的な知識で見つかりますが、表記ゆれは「このブログではどっちに統一するか」を決めないと指摘できません。「子供」も「子ども」も正しい日本語だからです。
そこで、同じフォルダに「ゆれ.txt」というファイルを1つ置いています。中身はこれだけです。
子供(「子ども」は使わない)
WordPress(Wordpress・ワードプレスは使わない)
できる(「出来る」は使わない)
いう(「言う」は発言のときだけ)
〜か月(「〜ヶ月」「〜カ月」は使わない)
Claude Code(クロードコードは使わない)
数字は半角、単位は「字」「本」「回」
このファイルは、記事を書くたびに育ちます。指摘されて「あ、これも決めていなかった」と思った言葉を1行足すだけです。最初から完璧に作る必要はありません。
③頼み方【実際のプロンプト】
フォルダに原稿とゆれ.txtがある状態で、こう頼みます。
①誤字・脱字(明らかな打ち間違い、助詞の抜け、二重に書いた言葉)
②「ゆれ.txt」のルールに合っていない表記
・結果は「該当箇所(前後10字)・修正案・理由」の表で出してください
・言い回し・文体・構成の提案はしないでください
・誤字かどうか判断できないものは「要確認」と書いてください
・ファイルは書き換えないでください。表を見せるだけです
4つの条件は、全部失敗から足したものです。
- 「言い回しの提案はしないで」——入れないと「この文はこう書くと読みやすいです」が大量に返ってきて、誤字が埋もれる
- 「要確認と書いて」——固有名詞や造語を誤字扱いされる。「要確認」なら自分で判断できる
- 「ファイルは書き換えないで」——Claude Codeはファイルを編集できる道具なので、頼み方によっては原稿を直接直す。指摘だけにしたいなら明示する
- 「前後10字」——「〜が間違っています」だけだと、原稿のどこか探せない
④指摘の読み方と、直し方
返ってくる表は、だいたい10〜20行です。読み方は次のとおりです。
| 指摘の種類 | どうするか |
|---|---|
| 明らかな誤字(「てにおは」の抜け、変換ミス) | 直す。ただし1つずつ原稿を見て直す |
| ゆれ.txtに合っていない表記 | 直す。ルールを変えたいなら、ゆれ.txtのほうを直す |
| 「要確認」 | 自分で判断。固有名詞や意図した表現なら直さない |
| 頼んでいない言い回しの提案 | 無視する。次回のプロンプトに「しないで」を足す |
直すのはWordPressの編集画面で、1つずつです。Claude Codeに直させたファイルを貼り直すことはしません。ファイルを貼り直すと、編集画面で設定した画像やリンクの装飾が消えることがあるからです。
複数の記事をまとめて見る
Claude Codeを使う一番の利点はここです。フォルダに記事を10本置いて「全部見て」と頼めば、10本分の表が返ってきます。
私は79記事をリライトしたあと、公開前の記事をまとめてフォルダに入れて、「ゆれ.txtに合っていない箇所を、記事ごとに数えて」と頼みました。どの記事にゆれが多いかが一覧になるので、直す順番が決まります。
ただし、まとめて見るときは「要確認」が増えます。10本分の「要確認」を全部見るのは大変なので、まず誤字だけ、次にゆれだけ、と分けて頼むほうが読みやすかったです。Claude Codeでできることの全体像はClaude Codeで何ができる?非エンジニアの使い道12選【実例つき】にまとめています。校正は、その中で一番回数が多い使い方です。
渡してはいけない情報
校正で渡すのは記事の本文なので、本文に入っているものは全部渡ることになります。渡す前に、次のものが入っていないか見ます。
- 家族の氏名・学校名・地名——公開する記事には書かないはずですが、下書きの段階では「あとで消す」つもりで書いていることがあります。渡す前に消します
- 編集メモ——「※ここに数字を入れる」「(会社名)」のようなメモ。校正では消し忘れも指摘されますが、そもそも渡す前に消します
- 公開しない数字——収益や広告の成果を、記事の下書きに書いていることがあります。公開すると決めていないなら、渡しません
- 校正フォルダに別のファイルを入れない——Claude Codeは開いたフォルダの中を読めます。家計簿や仕事の資料と同じフォルダで作業しません
最終確認は自分でやる
Claude Codeの指摘を全部反映しても、公開前にもう一度、プレビュー画面を上から自分で読みます。理由は2つです。
- AIは事実の間違いを見つけられない——「8月」と書くべきところを「7月」と書いても、文法上は正しいので指摘されません
- AIは「自分の考えと違う文」を見つけられない——書いているうちに、言いたいことと逆のことを書いてしまう文があります。それは書いた本人にしか分かりません
Claude Codeが得意なのは、機械的に見つかる間違いです。意味の間違いは、自分の目で見るしかありません。Claude Codeに任せて起きた失敗はClaude Codeの失敗例5つ|AIに任せてはいけないことにも書いています。
よくある質問
Q. チャット版のClaudeやChatGPTに貼るのと何が違いますか?
1本だけなら、チャットに貼るほうが早いです。Claude Codeを使う理由は、複数の記事をまとめて見られることと、ゆれ.txtを毎回貼らなくて済むことの2つです。記事が1本しかないなら、チャットで十分だと思います。
Q. WordPressの校正プラグインではだめですか?
だめではありません。私はプラグインを最小限にしているので入れていないだけです。「このブログのルール」に合わせて指摘してくれるのは、いまのところ自分で作ったゆれ.txtの方式が一番でした。
Q. 指摘が間違っていることはありますか?
あります。固有名詞を誤字扱いする、意図した崩し表現を直そうとする、などです。だから「指摘だけ」にして、直すかどうかは自分が決めます。間違った指摘を見ても、次回「〜は正しい表記です」とゆれ.txtに足せば、次から出なくなります。
Q. 毎回どのくらい時間がかかりますか?
ファイルにして、頼んで、表を読んで、直すまでで、1記事あたり5〜10分です。それを公開前チェックの中に入れています。時間を計ったわけではないので、目安です。
Q. 校正のついでに「読みやすくして」と頼んでもいいですか?
私は頼みません。それは校正ではなく本文の書き換えで、自分の文章がAIの文章に置き換わっていく入口だからです。読みにくいと思った文は、自分で直します。
- 「直させる」と言い回しまで変わる。頼むのは「該当箇所・修正案・理由」の表で指摘だけ
- ①原稿をテキストファイルにして専用フォルダに置く。他のファイルは入れない
- ②「ゆれ.txt」に自分のブログの表記ルールを書く。指摘されるたびに1行足す
- ③プロンプトに「言い回しの提案はしない」「要確認と書く」「ファイルは書き換えない」「前後10字」
- ④直すのはWordPressの編集画面で1つずつ。直したファイルを貼り直さない
- 複数記事は誤字だけ・ゆれだけに分けて頼むと読みやすい
- 家族の情報・編集メモ・非公開の数字は渡す前に消す
- 事実の間違いと意味の間違いはAIには見つからない。最後はプレビューを自分で読む
校正をClaude Codeに手伝わせるようになって、公開後に誤字を見つけて慌てることは減りました。ただし減ったのは「機械的な間違い」だけです。「言いたいことと違う文」は、いまでも自分で読んで見つけています。そこはたぶん、これからも変わりません。

コメント