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Claude Codeで子供の学習プリントを作る
苦手な型だけを、必要な量だけ
市販の計算ドリルを1冊やり終えたのに、「繰り下がりのある引き算」だけ間違いが残る。 我が家の上の子で、これが起きました。
苦手な型だけを集中して練習させたい。でも、ちょうどいい教材が見つからない。手書きで問題を作ると時間がかかるうえ、私の字が読みにくいという別の問題も出ます。
そこで、Claude Codeに「条件を指定すると計算プリントを作ってくれる仕組み」を作ってもらいました。この記事では、その頼み方と、我が家で決めているルールを書きます。
先に断っておくと、子供にAIを直接触らせてはいません。 使うのは親だけです。この線引きが、この記事で一番伝えたいことです。
市販ドリルが合わない理由
市販のドリルは、多くの子供に合うように作られています。だから特定の1人の苦手には、ぴったり合いません。
- もう解ける問題が大半を占めていて、時間がもったいない
- 苦手な型の問題は数ページしかなく、すぐ終わってしまう
- 同じドリルを2回やると、答えを覚えてしまう
欲しいのは「繰り下がりの引き算だけ、20問」「時計の読み方だけ、10問」のような型を絞った問題でした。これは人が手で作るより、機械に任せたほうが向いている作業だと思いました。
Claude Codeに作ってもらったもの
頼んだのは、「条件を伝えると、印刷用のPDFを出してくれる小さなプログラム」です。プログラムと言っても、私が書いたわけではありません。日本語で注文して、Claude Codeが書きます。
できあがったものは、次のようなことができます。
- 問題の型を選べる(繰り上がりあり・なし、繰り下がりあり・なし、かけ算の段 など)
- 問題数と、1ページあたりの行数を指定できる
- 問題ページと解答ページが別になる
- 毎回ランダムに問題が変わるので、答えの丸暗記ができない
- 文字が大きく、答えを書く欄が広い
Claude Code自体の説明は、Claude Codeとは?非エンジニア向けに料金と使い方を解説に書いています。この記事では、プリント作りの話に絞ります。
最初に頼んだ内容とプロンプト例
最初に伝えたのは、ほぼこの内容だけです。
・問題の型を指定できるようにしてください(例:2桁−1桁で繰り下がりあり)
・問題数を指定できるようにしてください
・問題ページと解答ページを分けてください
・文字は大きく、答えを書く欄を広めにしてください
・毎回ちがう問題が出るようにしてください
・まず「繰り下がりのある2桁−1桁を20問」で1枚作って見せてください
ポイントは、最後の1行です。いきなり全部を作らせず、まず1枚だけ出してもらいます。 見た目や文字の大きさは、実物を見ないと判断できません。
出てきた1枚を印刷して子供に見せ、「数字が小さい」「答えの欄が狭い」と言われた部分を、そのまま日本語で伝えて直してもらいました。この行き来を2〜3回やると、家の子に合った形になります。
頼み方でつまずいたところ
最初は「引き算のプリントを作って」とだけ頼んで、繰り下がりのない問題ばかりが出てきました。AIは「苦手な型」を知りません。 どの型が欲しいかは、親が言葉にする必要があります。
この「言葉にする」作業が、実は一番の準備でした。子供の間違いを見て「繰り下がりで十の位を減らし忘れている」と分かって初めて、出す問題を絞れます。
難易度の指定のしかた
難易度は、対話で調整しています。我が家では、次のような伝え方をしています。
・繰り下がりありの問題を全体の7割、なしを3割にする
・答えが0になる問題は入れない
・同じ問題が1枚の中で重複しないようにする
設定を変えたら、変更点を箇条書きで説明してください
「変更点を説明して」を付けているのは、何が変わったかを親が把握しておくためです。説明がないと、気づかないうちに問題の傾向が変わっていることがあります。
難易度を上げるタイミングは親が決める
「正答率がこれくらいになったら難しくする」という判断は、AIに任せず、親がやっています。 子供の様子は、答案の数字だけでは分かりません。疲れている日、集中できている日で、同じ問題でも結果が変わるからです。
逆に、簡単すぎる問題を混ぜるのも意図的にやっています。全部が苦手な型だと、子供が嫌になります。「解ける問題」を混ぜて、最後まで書ききれる分量にするのも、親の調整です。
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答え合わせは親がやる
ここが、我が家で一番はっきり決めているルールです。解答ページは出力しますが、答え合わせは親が手でやります。
理由は3つあります。
- 生成された問題や解答に、まれに不自然なものが混ざる——印刷前に親が目を通せば止められます
- 間違い方を親が見たい——「十の位を減らし忘れた」「写し間違い」など、原因は丸バツだけでは分かりません
- 子供にとって「見てもらった」という実感になる——プリントの枚数より、これが効くと感じています
印刷前のチェックは、解答ページを1枚ざっと見るだけです。数分で終わります。この数分を省くと、間違った答えで丸をつける事故が起きます。
間違いのパターンは、記録しておく
答え合わせで見つけた間違いのパターンは、簡単にメモしています。「9−7で繰り下がりと勘違い」のような1行です。これが次に作るプリントの「型の指定」になります。
記録のつけ方は、子供の学習記録をAIでつける方法に書いています。記録はさせても、評価はさせない、という考え方です。
子供にAIを触らせない理由
プリントを作るのはAIですが、子供が触るのは紙だけです。子供にはClaude Codeの画面を見せていません。
- 答えを聞けてしまう——AIに「この問題の答えは?」と聞けば、すぐ出ます。練習の意味がなくなります
- 年齢の制限——多くのAIサービスは、利用できる年齢が決まっています。親のアカウントで子供に使わせるのは避けています
- 「AIが言ったから正しい」になる——間違いが混ざることを子供が判断できません
「AIは親の道具、子供は紙で練習」と分けておくと、迷いがなくなります。宿題全般でのルールは、子供の宿題にAIを使うときのルールにまとめています。
やらせすぎないことも親の仕事
何枚でも作れるので、つい多く刷りたくなります。でも量産できることと、やらせていいことは別です。我が家は「1日1枚まで」「嫌がったらやめる」と決めています。プリントは道具で、目的は子供が「解けた」と思えることです。
AIに渡してはいけない情報
プリント作りに、子供の個人情報は要りません。我が家で渡さないと決めているものです。
- 子供の氏名・学年・学校名——「小学生向け」「2桁の引き算」で足ります
- 学校で配られたテストやプリントの写真——学校の教材は著作物です。そのまま渡しません
- 答案の写真——名前や学校名が写り込みます。間違いの型を親が言葉にして伝えます
- 成績や通知表の内容——プリントの型を決めるのに必要ありません
渡すのは「問題の型」「問題数」「見た目の希望」だけです。これだけで、十分に使えるプリントができます。
よくある質問
Q. プログラムが書けなくても本当にできますか?
私はプログラムを書けません。日本語で注文して、出てきたものを印刷して、直してほしいところを日本語で伝えています。うまく動かなかったときも、エラーの文をそのまま貼って「直して」と頼めば、たいてい進みます。
Q. 計算以外のプリントも作れますか?
漢字の書き取り欄、時計の読み方、文章題の形なども頼めます。ただし文章題は内容の不自然さが出やすいので、印刷前のチェックを計算問題より丁寧にしています。
Q. プリンターがない場合は?
コンビニのプリントサービスでもPDFは印刷できます。ただ、続けるなら家庭用プリンターがあるほうが気軽です。用紙とインクの費用は、市販ドリルと比べて考えるとよいと思います。
Q. 子供が「AIが作った」と知ったら、どう反応しますか?
我が家では「パパがパソコンで作った」と伝えています。うそではありません。作り方の指示は私が出しています。子供が大きくなって仕組みに興味を持ったら、そのとき一緒に見せるつもりです。
Q. 市販ドリルは、もう要らないですか?
要ります。全体をひととおり学ぶには市販ドリルのほうが向いています。 自作プリントは、そこで残った苦手を埋めるための補助です。両方あるのが我が家の形です。
- 市販ドリルは万人向け。「苦手な型だけ」を練習する教材にはならない
- Claude Codeに「条件を指定するとPDFを出す仕組み」を日本語で頼む
- 最初は1枚だけ作らせて印刷し、子供の反応を見て直す
- 難易度は割合・除外条件・重複なしを言葉で指定。変更点は説明させる
- 難易度を上げるタイミングはAIでなく親が決める
- 答え合わせは親が手でやる。印刷前に解答ページを目で確認する
- 子供にAIは触らせない。触るのは紙だけ
- 氏名・学校名・答案の写真・学校教材は渡さない
- 量産できても、やらせすぎない。1日1枚、嫌がったらやめる
プリントを作る手間が減った分、子供の間違いを見る時間に回せるのが、この仕組みのいちばんの良さだと感じています。AIは問題を出す係、親は見る係。この分担で、我が家は続けています。


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