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個人ブログのニッチの決め方
AIの使いどころと、勝てない場所
「個人ブログはニッチを狙え」——よく言われますが、具体的にどう絞ればいいかは、あまり書かれていません。
私は最初に「AI × 副業 × 育児」という広いテーマで始めて、失速しました。いま絞り直している最中なので、その過程で分かったことを書きます。成功談ではありません。
ニッチが有利な理由と、その代償
ニッチが有利なのは単純で、その話題を書いている人が少ないからです。大手メディアは、検索する人が多いテーマを優先します。人数が少ない話題は、そもそも書きません。
ただし、ここで必ずセットで理解しておくべきことがあります。
競合が少ない=検索する人も少ない。
「ニッチを狙えば勝てる」という話には、「勝っても、そこにいる人数は少ない」という続きがあります。ここを言わずに「ニッチが正解」とだけ書いてある記事が多いと感じます。
だから、ニッチを選ぶときは「勝てるか」だけでなく「勝ったあとに意味があるか」を一緒に見る必要があります。この2つを分けて考えるようになってから、選び方が変わりました。
最初にやった失敗
私が最初にやったのは、属性を掛け算すればニッチになるという考え方でした。
「3児のパパ × 会社員 × AI × 副業」——確かに、この組み合わせの人は少ないです。ですが、ここで見落としていたことがありました。
その組み合わせで検索している人がいるかを、まったく確認していませんでした。
自分がユニークであることと、そのユニークさを検索している人がいることは、まったく別の話です。誰も検索していない組み合わせは、ニッチではなく「無」です。
属性の掛け算は、記事の中身に個性を出すためには有効です。ただしキーワードとしては機能しません。 ここを混同していたのが、私の失敗でした。
絞る軸は3つある
いま考えている絞り方は、この3つです。どれか1つでも十分効きます。
| 軸 | 広い例 | 絞った例 |
|---|---|---|
| ①読み手を絞る | AIの使い方 | 非エンジニアの会社員がAIを業務で使うとき |
| ②場面を絞る | AIで文章を書く | 月次報告書をAIで書く |
| ③つまずきを絞る | AIの始め方 | 会社の規則的にAIを使っていいか分からない |
実際に手応えがあったのは③のつまずきでした。「どうやるか」を書いている人は多いのですが、「やる前に引っかかること」を書いている人は少ないからです。
そして、つまずきは自分の経験からしか出てきません。これは調べても出てこないので、そのまま差になります。
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AIに出させるもの・出させないもの
キーワード選びでAIを使うときの線引きです。
| AIに出させていいもの | AIに聞いてはいけないもの |
|---|---|
| 切り口の候補を広げる | 検索ボリュームの数値 |
| 言い換え・関連語を出す | 「このキーワードは勝てるか」の判定 |
| 読み手が抱きそうな疑問を並べる | 競合サイトの強さ |
| 自分の経験から質問を引き出す | いまの検索結果に何が並んでいるか |
私はこれで一度、無駄に時間を使いました。AIが出せるのは「候補」までで、「判断材料」は出せません。
キーワードを出させるプロンプト
テーマ:(例)非エンジニアの会社員が、業務でAIを使うとき
・この読み手が実際に検索しそうな言葉を30個挙げてください
・「やり方」より「不安・つまずき」の言葉を多めにしてください
・検索数の予測は書かないでください(データを持っていないはずなので)
・専門用語ではなく、その人が実際に打ちそうな言い回しで書いてください
3つ目を入れておくと、根拠のない数字が付いてこなくなります。4つ目も大事で、指定しないと業界用語で出てきます。 実際に検索する人は、正しい用語を知らないまま検索します。
自分の経験を掘り出す使い方
この話の中で、他の人も引っかかりそうな箇所を挙げてください。
・私が「当たり前」として流している部分に注目してください
【経験】(自分の言葉で書く)
これが個人的に一番効きました。自分では当たり前すぎて書く価値がないと思っていた部分が、実は他の人のつまずきだった——ということが何度もありました。
自分で必ず確認すること
候補が出たら、実際にGoogleで検索してみます。 ここは省略できません。
検索結果で見るところ
- 1ページ目に何が並んでいるか(企業サイトばかりなら、個人では厳しい)
- 個人ブログが混じっているか(混じっていれば可能性があります)
- 公的機関のページが上位か(制度・法律系はここが強く、勝てません)
- 検索した人が求めているものと、自分が書きたいものが合っているか
- そもそも検索候補(サジェスト)に出てくるか
最後の1つは簡単な確認方法です。検索窓に打ち込んで候補が出てこない言葉は、検索している人がほとんどいないと考えていいです。
避けたほうがいい分野
ニッチかどうか以前に、個人ブログが上位表示を狙いにくい分野があります。
- 健康・医療——公的機関や医療機関が優先されます
- お金・投資・税金の判断——同様に、公的機関や専門家のページが強い分野です
- 法律の解釈——同上
これらは間違った情報が読む人に実害を与える分野なので、検索エンジン側も慎重です。まったく書けないわけではありませんが、「自分がどう対処したか」という体験の範囲にとどめて、判断は書かないのが安全だと考えています。
📚 自分の強みを言語化する
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう(マーカス・バッキンガム著)
自分のニッチを見つけるためには「自分の強み」を知ることが先決です。この本で自己分析をしてから、Claudeでニッチキーワードを探すと精度が上がります。
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ニッチと収益の関係
ここも正直に書きます。ニッチであることと、収益になることは別です。
| タイプ | 起きること |
|---|---|
| ニッチで、紹介できるサービスがある | 数は少なくても成果につながりうる |
| ニッチだが、紹介できるものがない | 読まれても収益にならない |
| 広くて、競合が強い | そもそも読まれない |
収益を目的にするなら、「そのテーマで読者が何かを申し込む場面があるか」を先に考えたほうがいいです。私はここを後回しにしていました。
ただし、収益になりにくいテーマに価値がないわけではありません。何を目的にしているかを自分ではっきりさせておくのが大事だと思っています。
よくある質問
Q. どれくらい絞ればいいですか?
「その記事を読んで得をする人が、具体的に思い浮かぶか」が目安だと思っています。思い浮かばないなら、まだ広いです。
Q. 途中でニッチを変えてもいいですか?
変えていいと思います。私も変えている最中です。ただし過去の記事が全部無駄になるわけではなく、当てはまらない記事が増えるだけなので、整理は必要になります。
Q. AIに記事を書かせて数を出せばいいのでは?
おすすめしません。中身の薄い記事を大量に出すやり方は、検索エンジンの方針としても評価されにくくなっています。私自身、記事数を増やす方向でやってみて、うまくいきませんでした。 その話は副業ブログの記事ストックを50本作る戦略のほうに書きました。
Q. キーワードツールは必要ですか?
検索数を確認するなら必要です。ただ、無料でできる確認(実際に検索してみる・サジェストを見る)だけでも、明らかに需要がないものは弾けます。
- ニッチが有利なのは競合が少ないから。ただし検索する人も少ないというトレードオフがある
- 自分がユニークであることと、それを検索する人がいることは別
- 属性の掛け算は記事の個性には効くが、キーワードとしては機能しない
- 絞る軸は①読み手 ②場面 ③つまずき。効くのは③
- AIに検索ボリュームを聞かない。データを持っていないのに数字を返してきます
- AIが出せるのは候補まで。判断材料は出せない
- 候補が出たら必ず自分でGoogle検索して1ページ目を見る
- サジェストに出ない言葉は、検索している人がほぼいない
- 健康・お金・法律の「判断」は個人ブログでは勝ちにくい。体験の範囲にとどめる
- ニッチであることと収益になることは別。目的を自分で決めておく
ニッチ探しで一番時間を使ったのは、実は「調べる」ことではなく「自分が何を書きたいのか決める」ことでした。そこが決まっていないと、いくらキーワードを並べても選べません。


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