副業の経費になるもの・ならないもの【一般論と、税理士に聞くこと】

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副業の経費になるもの・ならないもの
一般論と、税理士に聞くこと

📅 2026年9月更新
⏱ 読了約10分
🔖 経費 / 副業 / 確定申告 / お金と制度
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アイタロウ(3児のパパサラリーマン)
収益0円のまま、サーバー代とAIの利用料を払い続けている会社員。「これは経費になるのか」を調べて分かったのは、自分で決められることと、税理士に聞くことの境目でした。

副業ブログを始めると、お金は先に出ていきます。サーバー代、ドメイン代、AIの利用料、本、たまにパソコンの周辺機器。私のブログは収益0円なので、いまのところ出ていく一方です。

「これは経費になるのか」は、誰でも一度は調べます。私も調べました。そして分かったのは、「経費になるかどうか」は一般論で答えられる部分と、自分の状況によって変わる部分があり、後者は税理士や税務署に聞くしかないということでした。

この記事は、その境目の整理です。最初に書いておきます。私は税務の専門家ではありません。この記事は税務上の判断ではなく、「何を調べて、何を誰に聞くか」の話です。個別の判断は、税理士か税務署に確認してください。

経費の考え方【一般論】

一般論として、経費は「その事業の収入を得るために必要だった支出」です。副業ブログなら、ブログを運営して収入を得るために使ったお金、ということになります。

ここで大事なのは、「必要だった」と自分が説明できるかです。「ブログに使った」と言えても、それを裏付ける記録(領収書、何に使ったかのメモ)がなければ、説明になりません。

そして、この一般論だけでは決まらないことがたくさんあります。副業の所得の種類(雑所得か事業所得か)、収入があるか、家事との混ざり具合。ここから先は、個別の事情で答えが変わります。だから税理士や税務署の出番になります。

収益0円でも記録する理由

「収益0円なら、経費の話は関係ない」と思っていました。でも、記録は始めています。理由は3つです。

  • 収益が出た年に、過去の支出をさかのぼって集められない——領収書を捨てていたら、終わりです
  • 「いくら使っているか」を自分が知るため——収益0円で月に何千円も使っていると分かると、続けるかどうかの判断材料になります
  • いつ税理士に聞いても、答えられる状態にしておくため——「何にいくら使ったか」が出せなければ、相談にもなりません

収益0円の段階で何が経費になるか、そもそも申告が必要か、は私には判断できません。それも含めて、記録があれば聞けます。副業の税金の全体像は副業の税金、サラリーマンはどこから確定申告?【20万円ルールの落とし穴】に書きました。

副業ブログでよく出る支出の整理

私のブログで実際に出ている支出を、「ブログとの関係の説明しやすさ」で並べました。経費になるかどうかの判定ではありません。

支出 ブログとの関係 私が迷う点
サーバー代・ドメイン代 ブログを置く場所そのもの 迷いは少ない。ただし他の用途にも使っていれば別
AIの利用料(Claude) 記事の構成・校正・集計に使用 家庭の用途にも使っている(混ざる)
ブログ運営の本 運営の勉強 「読んだだけ」の本をどう扱うか
パソコン・周辺機器 執筆に使用 私用と混ざる。金額が大きいと扱いが変わると聞く
通信費・電気代 執筆中に使用 家庭の分と分けられない
カフェ代・食事代 執筆場所として利用 説明が難しい。私は入れていない

表の下に行くほど、ブログとの関係の説明が難しくなります。私は「説明できるか」を基準に、上の3つは記録し、下の3つは記録だけして判断は税理士に聞く、と分けています。この分け方自体が正しいかどうかも、聞くことの1つです。

仕事と私用が混ざるもの【按分という考え方】

AIの利用料、パソコン、通信費のように、副業にも家庭にも使っているものがあります。こういう支出を、使った割合で分ける考え方を「家事按分(かじあんぶん)」と呼ぶそうです。

ただし、その割合を何で決めるか(時間か、回数か、面積か)、どこまでが妥当かは、私には判断できません。「半分くらい」と感覚で決めた割合が通るのかどうかも分かりません。

私がやっているのは、割合を決める材料を記録しておくことだけです。AIを使った日のうちブログに使った日、パソコンを開いた時間のうち執筆の時間。正確でなくても、「こういう根拠で割合を考えました」と言える材料があれば、税理士に聞けます。

税理士・税務署に聞くこと【自分で決めないこと】

ここが、この記事で一番言いたいことです。次のことは、自分で決めずに聞きます。

✅ 自分で決めずに聞くこと
  • 収益0円(または少額)の段階で、そもそも申告が必要か
  • 自分の副業が「雑所得」と「事業所得」のどちらになるか——これで経費の扱いが変わると聞きますが、判断は私にはできません
  • 混ざる支出の按分の割合と、その根拠として何が要るか
  • 金額の大きい買い物(パソコンなど)の扱い——一度に経費にできるかどうか
  • 本業の会社に副業が知られる可能性と、申告の仕方の関係

聞き先は、税理士(有料の相談が多いですが、初回無料の相談会もあります)か、税務署の相談窓口です。税務署は「こう申告したい」という具体的な質問には答えてくれますが、「どうすれば得か」は答えません。得かどうかを相談したいなら税理士です。

会社に知られる話は、経費とは別の論点です。就業規則の確認から書いた記事があります。副業禁止の会社員はブログをやれる?就業規則の確認手順【2026年】を先に読んでください。

記録の残し方【最低限これだけ】

税理士に聞くにも、申告するにも、記録がなければ始まりません。私がやっている最低限はこれです。

  1. 領収書・明細は捨てない——紙は封筒に月ごと、ネットの領収書は「経費」フォルダにPDFで
  2. 支出の一覧を1つ持つ——日付・項目・金額・何に使ったか(1行)・混ざるかどうか(○/×)。表計算でも紙でも
  3. 混ざる支出は、使った割合の材料をメモ——「今月AIを使った日:ブログ〇日/家庭〇日」のように
  4. 月1回、家計簿から拾って一覧に足す——溜めると、何の支出か思い出せません

会計ソフトを使うかどうかは、収益が出てから考えるつもりです。いまは表計算で足りています。「記録がある」ことが大事で、道具は何でも構いません。確定申告で会計ソフトを使った話は副業ブログの確定申告【2026年】20万円ルールと会社バレ対策に書いています。

AIを使うなら【整理まで・判断はさせない】

AIに「これは経費になりますか」と聞きたくなります。私も聞きました。返ってくるのは、この記事の「一般論」と同じ内容です。個別の判断は、AIにもできません。そして、AIの答えを根拠に申告して間違えても、責任は自分です。

AIに手伝わせているのは、記録の整理だけです。

次の支出の一覧を、「項目・月額・年額・副業と家庭が混ざるか」の表に整理してください。
・経費になるかどうかの判断は書かないでください
・「税理士に聞くとよい点」があれば、質問の形で最後に3つまで
・金額の合計は出してください(自分でも確かめます)

(日付・項目・金額・用途の一覧。口座やカードの情報は含めない)

「税理士に聞くとよい点を質問の形で」は、相談に行くときの準備になります。質問が用意できていると、相談の時間が短く済みます。

AIに渡してはいけない情報

  • カード明細・通帳・源泉徴収票そのもの——支出の行だけ打ち直す
  • 本業の給与額・会社名——経費の整理に要りません
  • マイナンバー・口座番号——絶対に渡しません

最終確認は自分でやる

AIが出した合計は、電卓で確かめます。そして、AIの答えは「相談の準備」であって「判断」ではないことを、自分に言い聞かせています。判断は、税理士か税務署に聞いたあとに、自分でします。

よくある質問

Q. 収益0円なら、経費は無意味では?

申告の要否も含めて、私には判断できません。ただ、記録は無意味ではありません。収益が出た年に、過去の支出をどう扱えるかを聞くにも、記録が要ります。

Q. 領収書がない支出はどうしますか?

記録には残します。「領収書なし」と書いて。それが経費として認められるかは、聞く事項の1つです。捨てた領収書は戻らないので、これから先は捨てないと決めるのが現実的でした。

Q. AIの利用料は、全額経費にできますか?

私には答えられません。家庭でも使っているので「混ざる支出」として記録し、割合の材料をメモしています。全額か一部かは、税理士に聞く項目です。

Q. 税理士に相談する費用が、収益より高いです

私もそうです。だから、いまは無料の相談会や税務署の窓口で「収益0円の段階で何をしておくべきか」を聞くところから、と考えています。収益が出たら、そのときに有料相談を検討します。順番の問題だと思っています。

Q. この記事の内容で申告していいですか?

いけません。この記事は「何を調べて、誰に聞くか」の整理で、税務上の判断は一切していません。申告は、税理士か税務署に確認したうえで、自分の責任でしてください。

📝 この記事のまとめ
  • 経費の一般論は「収入を得るために必要だった支出」。ただし個別の判断は事情で変わる
  • 収益0円でも記録する。さかのぼれない・自分が知る・いつでも聞ける状態にするため
  • 支出は「ブログとの関係を説明できるか」で並べる。説明しにくいものほど聞く事項
  • 混ざる支出は按分の「材料」を記録する。割合の判断は自分でしない
  • 申告の要否・所得の種類・按分・高額の買い物・会社への影響は税理士か税務署に聞く
  • 記録は領収書を捨てない・一覧を1つ・混ざる材料をメモ・月1回足す
  • AIは整理と「聞くべき質問」の準備まで。判断はさせない。明細や番号は渡さない
  • この記事は税務上の判断ではない。申告は専門家に確認して自分の責任で

収益0円で経費の記事を書くのは、少し変な気もしました。でも、記録を始めるのに収益は要りません。私がいまやっているのは、収益が出た日に「何にいくら使ったか」を出せる状態にしておくことだけで、判断はその日に専門家に聞きます。それまでの準備が、この記事の全部です。

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