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読書メモをAIで整理する方法
読んでも忘れる人の仕組み化
本を読んでも内容が残らない——これは記憶力の問題ではないと思っています。読みっぱなしで、一度も自分の言葉にしていないからです。
私は長いこと、線を引いて満足していました。読み終わったあとにその本を開くことは、ほとんどありませんでした。
いまは「読みながら雑にメモ → 読後10分だけAIと整理」という形に落ち着いています。手間は増やしていません。むしろ、きれいにメモを取ろうとするのをやめました。
読書メモが残らない理由
自分のメモを見返して分かったことがあります。残っていたのは「著者が言ったこと」だけで、「自分がどう思ったか」がどこにもなかったのです。
| 残らないメモ | 残るメモ |
|---|---|
| 本の要点を書き写す | 自分がどう思ったかを書く |
| きれいにまとめようとする | 雑に、一言だけ書く |
| 大事そうな箇所を全部拾う | 引っかかった箇所だけ拾う |
| 読み終わってからまとめる | 読みながら書く |
要約だけなら、いまはAIのほうが上手です。自分にしか書けないのは「引っかかった」という感覚のほうでした。ここを残さないと、後から読んでも他人のメモになります。
読書中のメモは雑でいい
いま私が読書中に書いているのは、この程度です。
p.58 ここだけ納得できない
p.71 子供にも当てはまりそう
p.93 やってみる:朝に1件だけ
ポイントはページ番号と、一言の反応だけです。本文は書き写しません。あとで開けばいいからです。
特に効くのが「納得できない」を書き残すことです。同意した箇所より、引っかかった箇所のほうが記憶に残りますし、ブログを書くときにも使えます。
紙の本の場合
私はスマホのメモアプリに書いています。本に直接書き込むのも良い方法ですが、あとでまとめて見返せるかどうかで選べばいいと思います。
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本の文章をAIに渡すときの線引き
ここは触れておきます。本の文章は著作物です。
- 本文を丸ごと入力するのは避ける。 自分の勉強のためであっても、量が多くなるほど問題になりえます
- 電子書籍の利用規約を確認する。 複製や外部への送信を制限しているサービスがあります
- AIに要約させたものを、そのままブログに載せない。 要約であっても、元の本の内容に依存したものを公開するのは慎重になるべきです
- 引用する場合は、引用部分をはっきり区別し、出典(書名・著者名)を書く。そして自分の文章が主で、引用が従である形にする
私は「自分が書いたメモ」をAIに渡すようにしています。本文をコピーするのではなく、自分の言葉で書いた反応だけを渡す。これなら量も少なく済みますし、そもそも自分の文章です。
読後10分でやること
本を読み終えたら、メモを見ながら10分だけ作業します。長くやると続きません。
- メモをそのままAIに貼る(1〜2分)
- 質問を出してもらう(後述)
- その質問に、自分の言葉で答える(5分)
- 答えたものを保存する(1分)
保存するのは、AIの出力ではなく「自分が答えた文章」です。ここを間違えると、AIが書いた要約が溜まっていくだけになります。それは資産になりません。
プロンプト3つ
①話を広げてもらう
・私が書いた内容についてだけ扱ってください
・本の内容を推測して補わないでください
・私のメモの中で、互いに関係していそうな項目を教えてください
【メモ】
ばらばらに見えたメモが、実は同じことを言っていた——と気づくことがあります。これは自分では見つけにくい部分でした。
②行動に落とす
・15分以内でできることに限ってください
・大きな習慣の変更は提案しないでください
・メモに書かれていないことは足さないでください
「15分以内」と縛るのがコツです。制限をつけないと、「毎朝5時に起きて〜」のような、続かない提案が出てきます。
③1か月後に見返すための一言
・私が使った言葉をなるべく残してください
・かっこいい言い回しにしないでください
これをメモの先頭に貼っておくと、後で探すときに一瞬で中身を思い出せます。「かっこよくしないで」は必ず入れます。整った標語にされると、自分の感覚から離れてしまうからです。
一番効いたのは「質問させる」こと
いろいろ試して、最終的に一番残ったのはこれでした。
このメモについて、私に質問を5つしてください。
・答えは書かないでください
・「なぜそう思ったか」を掘り下げる質問にしてください
・私の経験と結びつける質問を含めてください
【メモ】
要約させるのをやめて、質問させるようにしたのが転機でした。要約はAIの作業ですが、質問に答えるのは自分の作業だからです。
「なぜp.58が納得できなかったのですか?」と聞かれると、答えるために考えます。その5分が、実質的な復習になっていました。手を動かした分だけ残る——結局これに尽きると思います。
ブログに使うときの注意
読書メモをブログのネタにする場合、気をつけている点です。
- 本の要約記事は書かない。 内容をなぞるだけの記事は、本の権利の面でも、記事の価値の面でも良くありません
- 書くのは「自分の体験と結びついた部分」だけ。 本にこう書いてあった、ではなく、それを試してどうだったか
- 引用は最小限にして、出典を必ず書く
- AIが出した文章をそのまま貼らない。 自分が答えた文章を土台にする
結局のところ、本の内容そのものは書く価値がありません。 それは本を読めば分かることだからです。書く価値があるのは、読んだ自分に何が起きたかのほうでした。
続けるための割り切り
- 全部の本でやらない。 引っかかった本だけでいいと決めました
- メモがゼロの本があってもいい。 それは自分に合わなかった本というだけです
- 過去のメモを整理し直さない。 溜まったメモを整理する日は永遠に来ません
- 10分で終わらせる。 終わらなければ、そこで切り上げます
3つ目は自分への戒めです。以前は「あとでちゃんと整理しよう」と思って溜め込んで、結局一度も見返しませんでした。 読んだ直後に10分だけやる。それ以外はやらない、と決めたら続くようになりました。
よくある質問
Q. 本の要約をAIにさせるのはダメですか?
「ダメ」というより効果が薄いと感じています。要約を読んでも、自分の頭を使っていないので残りません。それに、本文を大量に入力することになるので、権利の面でも慎重になったほうがいい部分です。
Q. 小説でも使えますか?
実用書のほうが向いています。小説は「読んで感じたこと」自体が目的なので、無理に行動へ落とす必要はないと思っています。
Q. メモを取ると読むスピードが落ちませんか?
落ちます。ただ、読み飛ばして何も残らないより、遅くても残るほうがいいと考えるようになりました。速く読むこと自体は目的ではないので。
Q. どこにメモを保存していますか?
スマホの標準のメモアプリです。ツールで悩む時間がいちばんもったいないので、一番よく開くところに置くのがおすすめです。タスク管理でも同じ結論になりました。
Q. どのAIを使えばいいですか?
長い文章を扱えるものなら大きな差は感じませんでした。選び方はClaude Codeとは?非エンジニア向けに料金と使い方を解説にまとめています。
- 残らない原因は記憶力ではなく「自分の言葉にしていない」こと
- 読書中のメモはページ番号+一言の反応だけ。本文は書き写さない
- 「納得できない」を書き残すと、あとで一番使える
- 本文を丸ごとAIに入力しない。渡すのは自分が書いたメモ
- 要約させるより質問させる。答えるのは自分の作業
- 行動化は「15分以内でできること」に限定させる
- 保存するのはAIの出力ではなく、自分が答えた文章
- ブログに書くのは本の内容ではなく、自分に何が起きたか
- 全部の本でやらない。10分で切り上げる
- 過去のメモを整理し直さない(その日は来ません)
読書メモを「資産」と呼ぶのは少し大げさかもしれません。ただ、読んだ直後の10分を使うかどうかで、その本が自分に残るかどうかが決まる——それは実感としてあります。


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