検索意図の調べ方
サジェスト・関連キーワード・上位記事
キーワードは決めた。でも、その言葉で検索する人が何を知りたいのかは分からない。
私はここを飛ばして記事を書いていました。結果、検索からの流入は3か月でクリックが数回です。記事の数が足りないのではなく、検索する人が求めていない記事を書いていたのだと思っています。
いまは、キーワードを決めたあとに「検索意図」を調べる時間を15分だけ取っています。使うのは、Googleのサジェスト、関連キーワード、上位10記事の3つ。全部無料で、道具は要りません。
先に断っておくと、この手順で検索流入が増えたかどうかは、まだ分かりません。始めたばかりだからです。それでも、「何を書けばいいか分からない」状態からは抜けられました。その手順をそのまま書きます。
検索意図とは【同じ言葉でも目的は4種類】
検索意図は、検索する人がその言葉の裏で何をしたいかのことです。同じ言葉でも、目的は人によって違います。
| 目的 | 例:「ブログ 構成」で検索する人 | 合う記事の型 |
|---|---|---|
| 知りたい | 構成って何のこと? | 用語の説明 |
| やりたい | 構成の作り方を知りたい | 手順・テンプレート |
| 比べたい | どの構成の型がいいのか | 比較・一覧 |
| 買いたい | 構成を作るツールが欲しい | 紹介・レビュー |
「知りたい」人に手順を出しても読まれませんし、「やりたい」人に用語の説明をしても途中で離れます。どの目的の人が一番多いかを、書く前に当てるのが、検索意図を調べる目的です。
伸びる記事の条件としての検索意図は伸びる記事と伸びない記事の違い|検索意図から考える7つの条件に書きました。この記事は、その「調べ方」の部分です。
①サジェストの見方
Googleの検索窓にキーワードを打つと、下に候補が出ます。これがサジェストで、実際によく検索されている組み合わせが並びます。
集めた30個を眺めると、「テンプレート」「例」「作り方」のように、同じ目的の言葉が固まって見えてきます。この固まりが、検索意図の候補です。
②関連キーワードの見方
検索結果のページには、サジェストとは別に、Googleが「この人はこれも知りたいはず」と考えた言葉が出ています。見る場所は2か所です。
「他の人はこちらも検索」「関連する質問」
検索結果の途中に出る「関連する質問」は、質問文の形になっているので、検索する人の悩みがそのまま読めます。「ブログの構成はどう決める?」のような文が並んでいたら、それがそのまま記事の見出しになります。
検索結果の一番下
ページの一番下までスクロールすると、関連する検索語が並んでいます。サジェストに出なかった言葉がここに出ることがあるので、ここもメモに足します。
ここまでで、メモには40個前後の言葉と質問文が並んでいるはずです。次に、これを4つの目的(知りたい・やりたい・比べたい・買いたい)に分けます。一番多い目的が、その言葉の主な検索意図です。
③上位10記事の見方
サジェストと関連キーワードは「検索する人の言葉」でした。上位記事は「Googleがその言葉に対して答えだと判断した記事」です。この2つを突き合わせます。
キーワードで検索して、上から10記事のタイトルと見出し(h2)を書き出します。読み込む必要はなく、見出しだけで十分です。見るのは次の3点です。
- 記事の型がそろっているか——10本中8本が手順記事なら、その言葉の意図は「やりたい」。手順記事を書くのが基本形
- 10本に共通する見出し——ほぼ全部の記事にある見出しは、読む人が必ず求めているもの。自分の記事にも入れる
- 10本のどこにもない話——自分の経験で足せるものがあれば、それが他の記事との違いになる
私の場合、「どこにもない話」はたいてい「3児のパパ会社員が、収益0円のまま続けている現在地」です。成功している人の記事が上位に並ぶ言葉なら、失敗している側の記事は珍しい。それが強みになるかは分かりませんが、少なくとも同じ記事にはなりません。
見るのは見出しの並びと記事の型だけです。本文を書き写したり、AIに渡して「同じような記事を書いて」と頼んだりはしません。他人の記事の本文は著作物です。それに、同じ記事を1本増やしても、読む人にとっての価値はありません。
意図を1行にして、記事の型を決める
3つの作業が終わったら、検索意図を1行に書きます。
主な意図:やりたい(構成の作り方とテンプレートが欲しい)
上位の型:手順記事が8本、用語説明が2本
共通見出し:構成の型、見出しの作り方、例
足せる話:書く前に決める3つ、収益0円の現在地
この5行があれば、記事の型は自動的に決まります。「やりたい」なら手順記事、「比べたい」なら比較表のある記事です。この5行を原稿の一番上に貼って、書いている途中で迷ったら戻ります。
逆に、意図が「買いたい」ばかりの言葉は、私は書かないことにしています。上位に企業サイトや大手の比較サイトが並ぶ言葉で、個人ブログが勝てる場所ではないからです。この判断の仕方は個人ブログのニッチの決め方【AIの使いどころと、勝てない場所】に書きました。
AIの使いどころ【分類まで】
サジェストと関連キーワードを40個集めたあと、4つの目的に分ける作業はAIに手伝わせています。手でやると15分かかるところが、確認込みで5分になります。
・判断に迷うものは「不明」にしてください
・リストにない言葉を足さないでください
・各グループの数を最後に出してください
(メモに書き写した40個)
「リストにない言葉を足さないで」を入れる理由は、AIがそれらしいキーワードを勝手に作るからです。実際に検索されている言葉かどうか、AIには分かりません。
やらせないと決めていること
- 「このキーワードの検索意図は何ですか」と直接聞く——AIは今日のGoogleの検索結果を見ていません。もっともらしい答えが返ってきますが、根拠がありません
- 上位記事の本文を渡して要約させる——著作物を渡すことになります。見出しの並びを自分で見れば足ります
- 検索ボリューム(検索される回数)を聞く——AIには分かりません。数字が返ってきても信じないでください
AIをブログのSEO作業のどこで使うかはブログSEOをAIで効率化する方法【プロンプト例つき】にまとめています。
AIに渡してはいけない情報
検索意図の調査で渡すのはキーワードのリストだけなので、危ない情報はほとんどありません。それでも、次の3つは入れないようにしています。
- 他人の記事の本文——見出しの並びを自分で見る。本文は渡さない
- Search Consoleの生データ——自分のサイトの検索データは、公開すると決めたものだけ。書き出したファイルを丸ごと渡さない
- 会社の業務に関係する検索語——仕事で調べていることを、副業のAIに入れない
最終確認は自分でやる
AIが分けた4グループは、必ず自分で見直します。AIは「やりたい」と「知りたい」の区別をよく間違えます。「〜とは」が付いている言葉は「知りたい」、「〜方法」「〜やり方」は「やりたい」のように、自分の基準で直します。
そして、記事を書いたあとに実際にそのキーワードで検索して、自分の記事が上位の型と合っているかを見ます。合っていなければ、書き直しです。
よくある質問
Q. 有料のキーワードツールは必要ですか?
私は使っていません。収益0円の段階で月額の道具を増やすと、続ける理由が「元を取ること」に変わってしまいます。サジェストと上位記事を見るだけなら、無料で足ります。必要になったら考えます。
Q. サジェストが出ないキーワードはどうしますか?
ほとんど検索されていない言葉の可能性が高いです。私は、その言葉を少し広げて(「ブログ 構成 テンプレート」なら「ブログ 構成」に)もう一度やります。それでも出ないなら、いったん書かない判断をしています。
Q. 上位記事と同じ見出しにしていいのですか?
共通する見出しは「読む人が求めている項目」なので、項目として入れるのは問題ないと考えています。ただし、見出しの文言と本文は自分の言葉で書きます。並びまで同じにする必要はありません。
Q. 調べた結果、書きたいことと意図が違ったら?
よくあります。私の場合、書きたいのは「失敗談」なのに、意図は「手順」ということが多いです。そのときは手順記事にして、失敗談を「注意点」の章に入れます。書きたいことを捨てるのではなく、置き場所を変えるだけです。
Q. 効果はいつ分かりますか?
正直、まだ分かりません。私も始めたばかりです。Search Consoleで表示回数を月1回見て、この手順で書いた記事とそうでない記事に差が出るかを見ていくつもりです。Search Consoleの見方はSearch Consoleの見方【4つの数字の意味と実際の数値を公開】に書きました。
- 検索意図は「知りたい・やりたい・比べたい・買いたい」の4種類。どれが多いかを書く前に当てる
- ①サジェスト:末尾に空白+「あ」「い」…で30個集める。シークレットウィンドウで
- ②関連キーワード:「関連する質問」と検索結果の一番下を足して40個に
- ③上位10記事:型がそろっているか・共通の見出し・どこにもない話の3点だけ見る
- 結果を5行のメモにして原稿の上に貼る。記事の型はここで決まる
- 「買いたい」ばかりの言葉は個人ブログが勝てない場所。書かない判断も
- AIは40個を4分類する作業だけ。意図を直接聞かない・本文を渡さない・検索回数を聞かない
- 分類結果は自分で直し、書いたあとに実際に検索して型が合っているかを見る
検索意図を調べる15分は、記事を書く時間に比べれば短いものです。私はこの15分を飛ばして、読まれない記事を積み上げました。効果が出るかはまだ分かりませんが、「誰の何に答える記事か」を決めてから書くようになったのは、間違いなく前進だと思っています。

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