内部リンクの貼り方
「あわせて読みたい」を仕組みで入れた話
内部リンクが大事だとは、どの入門記事にも書いてあります。私も知っていました。それでも、書き終えた記事に内部リンクを貼る作業は、毎回あと回しにしていました。
2026年8月に数えてみたら、公開している記事のうち、どこからもリンクされていない記事が44本ありました。しかも、時間をかけてリライトした記事がその中に11本入っていました。書き直しても、たどり着く道がなかったのです。
そこで、手作業で貼るのをやめて、「あわせて読みたい」の枠を全記事に自動で入れる仕組みを作りました。この記事は、そのときに決めた内部リンクの貼り方のルールと、仕組みの中身です。
なお、仕組みで入れたリンクで検索順位やアクセスがどう変わったかは、まだ分かりません。分かっているのは「どこからも行けない記事がなくなった」ことだけです。そこは正直に書きます。
内部リンクがないと何が起きるか
内部リンクは、自分のブログの記事から、自分のブログの別の記事に貼るリンクです。ないと、次のことが起きます。
- 読む人が次の記事に進めない——記事を読み終えた人は、リンクがなければブラウザを閉じます
- 検索エンジンが記事を見つけにくい——検索エンジンはリンクをたどってページを見つけます。どこからもリンクされていない記事は、見つかるのが遅れます
- 書いた本人も、記事の全体像を忘れる——リンクを貼る作業は、過去記事を見返す作業でもあります。やらないと、似た記事を2本書きます
私の場合、3つ目が一番実害がありました。同じテーマの記事を知らずに2本書いていて、あとで1本にまとめる羽目になりました。
内部リンクは2種類に分けて考える
内部リンクを「貼らなきゃ」と一括りにしていたのが、あと回しになる原因でした。分けてみると、性質がまったく違いました。
| 種類 | どこに | 誰が | 目的 |
|---|---|---|---|
| ①本文中のリンク | 文章の流れの中 | 自分が手で | 読んでいる途中で「詳しくはこちら」に飛ばす |
| ②「あわせて読みたい」 | 記事の最後 | 仕組みが自動で | 読み終えた人に、同じテーマの記事を3本見せる |
①は文脈が要るので、人がやるしかありません。でも②は「同じテーマの記事を3本並べる」だけなので、仕組みに任せられます。①だけを自分の仕事にして、②は仕組みに渡す。この分け方にしてから、あと回しがなくなりました。
①本文中のリンクのルール【2〜4本】
本文中のリンクは、書きながら自分で貼ります。ルールは4つです。
1記事に2〜4本
多すぎると読む人の目が散ります。まとめ記事なら6〜8本入れますが、ふつうの記事は2〜4本です。貼る場所がないなら、無理に貼りません。
「詳しくはこちら」の先は、本当に詳しい記事だけ
私は「詳しくはこちら」の先が1,000字台の薄い記事、ということを何度もやりました。リンク先を開いた人が「詳しくないじゃないか」と思うのが一番悪い体験です。リンク先が薄いなら、先にリンク先をリライトします。
リンクの文字は、リンク先の記事タイトルにする
「こちら」「この記事」ではなく、リンク先のタイトルをそのまま文字にします。押す前に、何の記事に飛ぶか分かるからです。文が長くなりますが、読む人にはそのほうが親切でした。
URLは、公開済み記事の一覧からコピーする
ここが一番の失敗ポイントでした。私はURLを記憶や推測で書いて、開かないリンクを何本も作りました。いまは公開済み記事のURL一覧を1つ持っておいて、そこからコピーする以外の方法でURLを書かないと決めています。一覧は、WordPressの管理画面の投稿一覧からでも作れます。
②「あわせて読みたい」を仕組みで入れる
記事の最後に、同じテーマの記事を3本並べる枠です。これを全記事に手で入れるのは現実的ではなかったので、仕組みにしました。
私は非エンジニアなので、仕組みはClaude Codeに作ってもらいました。Claude Codeが何かはClaude Codeとは?非エンジニア向けに料金と使い方を解説に書いています。仕組みの動きは、次のとおりです。
仕組みを作るときに決めたこと
仕組みで一括で入れるのは、一括で壊すこともできるということです。決めたことが3つあります。
- 本文中に同じ記事へのリンクがあれば、枠の候補から外す——同じ記事へのリンクが2回出るのは、読む人に不親切
- 反映する前に「全記事の被リンクが1本以上になるか」を確かめる——確かめてから入れる。入れてから確かめない
- 反映後に、記事を3本ランダムに開いてリンクを押す——仕組みが正しくても、実際のページで確かめる
特に2つ目は、非エンジニアの私にとって大事でした。仕組みの中身は完全には読めません。でも「実行したらこうなる」を先に見せてもらって、それから本番に反映するなら、判断できます。Claude Codeには「まず確認だけ、次に本番」の2段階で動くように頼みました。
やった結果と、まだ分からないこと
数字で書ける結果は、次のとおりです。
| 状態 | 仕組みを入れる前 | 入れた後 |
|---|---|---|
| どこからもリンクされていない記事 | 44本 | 0本 |
| どこにもリンクしていない記事 | 35本 | 0本 |
これは「入れた日に数えた」数字なので、確かです。
一方で、これでアクセスや検索順位が変わったかは分かりません。私のブログは検索からの流入が3か月でクリック数回で、変化を測れる段階にありません。「内部リンクを整えたら回遊が増えた」と書ければ格好がいいのですが、計測していないことは書けません。
どこからも行けない記事を見つける手順そのものは、別の記事に分けて書く予定です。リンク切れの見つけ方はブログのリンク切れをAIでチェックする方法【非エンジニアの手順】に書いています。
AIの使いどころと、渡さない情報
AIを使ったのは、②の仕組みを作るところだけです。①本文中のリンクは、AIに選ばせていません。文脈に合うリンクを選ぶのは、書いている本人にしかできないからです。
仕組みを頼んだときの伝え方
・記事は次の9つの群に分けます(群と記事の一覧を渡す)
・群の中で輪を作り、各記事が次の3本にリンクする
・URLはWordPressから取得し、人が書かない
・本文中にすでにある記事へのリンクは、候補から外す
・まず「何がどう変わるか」だけ表示して、本番への反映は私が指示してから
・何回実行しても枠が増えないようにする
大事なのは太字の部分です。「確認だけ」と「本番」を分けるように頼まないと、いきなり全記事が書き換わります。
AIに渡してはいけない情報
- WordPressのパスワード——仕組みが記事を書き換えるには鍵が要りますが、それは自分の手元の設定ファイルに置き、会話やプロンプトには書きません
- 下書き・非公開記事——枠に入れるのは公開済み記事だけ。下書きのタイトルが公開記事に出ると事故です
- アフィリエイトの成果データ——「どのリンクが押されたか」は、内部リンクの設計に要りません
最終確認は自分でやる
仕組みが「全記事に入れました」と言っても、実際のページを3本開いて、枠が出ているか・リンクを押して開くかを見ます。表示が崩れていたり、同じ記事が2回出ていたりするのは、開いてみないと分かりません。
よくある質問
Q. プラグインの「関連記事」機能ではだめですか?
だめではありません。テーマやプラグインに関連記事の機能があるなら、まずそれで十分だと思います。私が自作したのは、「どの記事とどの記事をつなぐか」を自分で決めたかったからです。自動の関連記事は、タイトルの似た記事を機械的に選ぶので、意図した導線になりません。
Q. 仕組みを作れない人はどうすれば?
記事が30本以下なら、手作業で十分です。各記事の最後に「同じテーマの記事を3本」を手で貼ります。「テーマ群に分けて、群の中で輪を作る」という考え方は、手作業でも同じです。仕組みが要るのは、記事が増えて手が回らなくなってからです。
Q. 新しい記事を書いたら、枠はどうなりますか?
新しい記事を群に追加して、仕組みをもう一度動かします。何回実行しても枠が増えない作りにしてあるので、月1回まとめて動かせば足ります。
Q. まとめ記事(読む順番つき)との違いは?
まとめ記事は「入口」で、あわせて読みたいは「出口」です。両方あると、入口から入って、記事を読んで、出口から次の記事に進む流れができます。私のブログのまとめ記事はClaude Code関連記事まとめ【読む順番つき・非エンジニア向け】が1つ目です。
Q. 内部リンクは何本あればいいですか?
「何本以上」より、「0本の記事がないこと」を目標にしています。1本もリンクされていない記事は、存在しないのと同じです。まずそこをなくして、本数は記事を書きながら増やせばいいと思っています。
- 内部リンクがないと読む人が次に進めず、検索エンジンにも見つかりにくく、自分も全体像を忘れる
- 内部リンクは①本文中(自分が手で)と②あわせて読みたい(仕組みで)の2種類に分ける
- 本文中は2〜4本・詳しい記事にだけ・文字はリンク先のタイトル・URLは一覧からコピー
- あわせて読みたいはテーマ群で輪を作り、各記事が3本にリンクする。孤立が構造的に出ない
- 仕組みは「確認だけ」と「本番」を分け、反映前に被リンク0本がないことを確かめる
- 結果:どこからもリンクされていない記事44本 → 0本。アクセスへの効果はまだ分からない
- パスワードは手元の設定ファイルに。下書き記事は枠に入れない
- 仕組みが終わったと言っても、実際のページを3本開いて確かめる
内部リンクは、貼るのが面倒な作業でした。面倒なものは、人がやる部分と仕組みに任せる部分を分けると続きます。「文脈のあるリンクは自分、テーマの近い記事の並びは仕組み」という分け方が、私には合っていました。効果が数字で言えるようになったら、この記事に追記します。

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