AIで報告書を書く方法【月次報告のプロンプト例と社内ルールの注意】

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AIで報告書を書く方法
月次報告のプロンプト例と注意点

📅 2026年8月更新
⏱ 読了約11分
🔖 報告書 / 業務効率化 / AI活用 / 情報管理
👨‍👧‍👦
アイタロウ(3児のパパサラリーマン)
月次報告に毎回2時間かかっていた会社員。書く順番を変えたら、体感で半分以下になりました。

報告書を書くのに時間がかかる原因は、たいてい文章力ではありません。「何をどの順で書くか」を毎回ゼロから考えているからです。

ここがAIの得意分野です。材料さえ渡せば、体裁の整った文章にするのは一瞬で終わります。この記事では、私が実際に使っている手順とプロンプトをそのまま載せます。

最初に確認すること
会社の生成AIルールを先に見てください
業務情報を外部のAIサービスに入力することを禁止している会社は珍しくありません。使えるかどうかは会社ごとに違います。 「バレなければいい」で進めると、あとで取り返しがつきません。まず社内規程か情報システム部門に確認してください。

報告書に時間がかかる本当の理由

私の場合、月次報告に2時間かかっていました。内訳を書き出してみたら、こうでした。

工程 かかっていた時間
今月何をやったか思い出す 約40分
どの順番で書くか考える 約30分
実際に文章を書く 約30分
読み返して直す 約20分

文章を書いている時間は、全体の4分の1しかありません。時間を食っていたのは「思い出す」と「順番を考える」でした。

そしてAIに任せられるのは、この2つのうち「順番を考える」のほうだけです。何をやったかはAIには分かりません。ここを勘違いすると「AIに丸投げしたのに使えない文章が出てきた」となります。

大前提:会社のルールを確認する

報告書には、ほぼ確実に社内の情報が含まれます。取引先名、金額、担当者名、トラブルの内容——どれも外に出していいものではありません。

会社によって方針はまったく違います。

  • 生成AIの業務利用を全面禁止している
  • 会社が契約した特定のAIサービスのみ許可している
  • 「機密情報を入力しなければ可」としている
  • そもそも明文化されたルールがない

4つ目のケースが実は一番危ないと思っています。ルールがない=許可されている、ではありません。 判断に迷ったら、上司か情報システム部門に一度聞いておくのが結局は早いです。

渡してはいけない情報と、その消し方

会社が「機密情報を入れなければ可」としている場合でも、何が機密かは自分で線を引く必要があります。私が使っている基準はこれです。

渡さないもの 渡すときの置き換え方
取引先名・会社名 A社、B社
人名(社内外を問わず) 担当者X、上司Y
具体的な金額・受注額 「目標比◯%」など比率にする
製品名・型番・プロジェクト名 案件1、案件2
住所・電話番号・メールアドレス そもそも報告書に不要なことが多い
個人が特定できるトラブルの詳細 「対人トラブルが1件」まで抽象化する

やり方はシンプルで、記号のまま文章を作らせて、完成したあとに自分で本物の固有名詞へ戻すだけです。置換は手作業で数十秒です。この一手間を惜しむ理由はありません。

意外な落とし穴:固有名詞を消しても、状況の組み合わせで特定できてしまうことがあります。「3月に納期が2週間遅れた件」のように、社内の人が読めば一発で分かる記述は、それ自体が情報です。外部サービスに渡す文章は、社外の人が読んで意味が分からない程度まで削るのが安全側です。

基本の3ステップ

ステップ1:材料を箇条書きで出す(自分でやる)

ここは自分にしかできません。ただし、きれいに書く必要はまったくありません。私は箇条書きで、順番も文法も気にせず殴り書きします。

・A社の定例、月2回→月1回に減らした
・B社の納品、2週間遅れ。原因は仕様確認の抜け
・新しいチェックシート作った、今月から運用
・来月はC社の見積もりが山場
・人手が足りない、特に月末

コツは「良かったこと」だけでなく「うまくいかなかったこと」も先に書き出すことです。あとで削るのは簡単ですが、思い出せなかったものは書けません。

ステップ2:AIに構成と文章を作らせる

ここでプロンプトを使います(次の章に載せます)。

ステップ3:事実を自分で照合する

これが一番大事です。 AIは、渡していない情報を「それらしく」補ってくることがあります。数字、日付、固有名詞は必ず自分の目で確認してください。

そのまま使えるプロンプト例

月次報告書

以下のメモから月次報告書を作ってください。

・読み手:直属の上司(部長)
・分量:A4で1枚程度
・文体:です・ます調、簡潔に
・構成:今月の実績 → 課題 → 来月の予定
メモに書かれていないことは補わないでください
推測で書いた部分があれば、文末に「※要確認」と付けてください
・数字は私が渡したものだけを使ってください

【メモ】
(ここに箇条書きを貼る)

太字にした2行が肝です。これを入れないと、AIは空白を埋めようとしてもっともらしい嘘を書きます。報告書は「言った/言わない」の根拠になる文書なので、ここは毎回必ず入れています。

トラブル・インシデント報告

以下のメモから、社内向けのトラブル報告書を作ってください。

・構成:発生事象 → 影響範囲 → 原因 → 対応済みの内容 → 再発防止策
感情的な表現や、誰かの責任を断定する表現は使わないでください
原因が不明な部分は「調査中」と書いてください。推測で埋めないでください
・文体:です・ます調

【メモ】
(ここに箇条書きを貼る)

トラブル報告でAIを使う最大の利点は、感情を抜いてくれることだと思っています。自分で書くと、どうしても言い訳や責任の所在がにじみます。一度AIに整理させると、事実だけの文章になります。

業務改善の提案書

以下の内容で業務改善の提案書を作ってください。

・構成:現状の課題 → 提案内容 → 期待できる効果 → 必要なコストと期間 → 想定される反対意見への回答
・読み手:決裁権を持つ部長
効果は私が渡した数字だけで書き、盛らないでください
・A4で1枚

【メモ】
(ここに箇条書きを貼る)

「想定される反対意見への回答」を入れておくのがおすすめです。自分では気づいていない穴が出てきます。 提案書は通らないと意味がないので、ここは手間をかける価値があります。

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AIで下書きを作る前に「何をどう書くべきか」の基準を持つと、Claudeへの指示が格段に上手くなります。ビジネス文書の型を学ぶ一冊です。

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書類の種類別のコツ

書類 AIに指示すべきこと
日報 短く。3行以内。むしろテンプレートを1回作って以後は自分で埋めるほうが速い
月次報告 構成を固定する。前月分を見せて「同じ形式で」と指示すると揃う
視察・現場報告 「見たこと」と「所感」を明確に分けさせる
トラブル報告 原因の断定をさせない。不明は不明と書かせる
提案書 反対意見を先に出させる
議事録 発言の創作が致命的になるため、特に厳しく制約する

議事録については、扱いがかなり違うのでAIで議事録を作る方法に分けて書きました。

2回目以降を速くするテンプレート化

毎月同じ形式で書く書類なら、初回に構成を固めてしまえば、以降は材料を渡すだけになります。

私がやっているのは、完成した先月分の報告書(固有名詞を消したもの)を見せて「この形式で作って」と指示する方法です。これが一番手っ取り早く形式が揃います。

さらに、プロンプトそのものをテキストファイルに保存しておいて、毎月コピーして使っています。プロンプトを毎回書き直すのは、それ自体が時間のロスです。

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会議中に手書きしたメモをデジタル化してClaudeに貼り付けると報告書作成がさらに速くなります。スマートペンとの組み合わせが時短の最前線です。

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AIに任せてはいけない報告書

速くなるのは事実ですが、使わないほうがいい場面もはっきりあります。

  • 重大な事故・人身に関わる報告——形式が整っていることより、当事者が自分の言葉で書いたことのほうが重い場面があります
  • 人事評価・懲戒に関わる文書——個人の評価に関する記述は、そもそも外部サービスに出すべきではありません
  • 顧客への謝罪文——整いすぎた文章は、かえって誠意が伝わらないことがあります
  • 法的な意味を持つ文書——契約や覚書に関わるものは、社内の法務や専門家の領域です

線引きの目安は「この文章はAIに手伝ってもらいました、と言えるか」だと思っています。言えない種類の文書なら、使わないほうがいいという判断にしています。

提出前チェックリスト

  • 渡していない数字・日付が紛れ込んでいないか
  • 記号にした固有名詞をすべて本物に戻したか
  • 逆に、記号のまま残っていないか(A社のまま提出は事故です)
  • 断定していい範囲を超えていないか(「原因は〇〇です」と書けるだけの根拠があるか)
  • 約束していないことを約束していないか(「来月中に完了します」など)
  • 読み手が知らない前提を飛ばしていないか

3つ目は実際にやりかけたことがあります。「A社」のまま上司に送りそうになりました。 置換したつもりで1か所残っていた、というのが一番ありがちな失敗です。

よくある質問

Q. 会社のルールが分かりません

情報システム部門か、上司に一度聞いてください。「生成AIを業務で使っていいか」という質問自体は、いま多くの会社で普通に発生しているものです。聞くこと自体が問題視される可能性は低いと思います。

Q. AIで書いたと分かってしまいませんか?

材料を自分で出して、事実を自分で確認していれば、それはあなたが書いた報告書です。ワープロを使ったから自分で書いていない、とは言わないのと同じだと考えています。ただし、丸投げして中身を確認していない場合は話が別です。

Q. どのAIを使えばいいですか?

会社が指定しているものがあればそれを使ってください。指定がなく、自分で選ぶ場合の考え方はClaude Codeとは?非エンジニア向けに料金と使い方を解説にまとめています。

Q. 結局どれくらい速くなりましたか?

私の月次報告の場合、2時間かかっていたものが1時間弱になりました。ただし内訳は「文章を書く時間がゼロになった」というより、順番を考えて手が止まる時間が消えたという感覚に近いです。材料を出す40分は、いまも変わらずかかっています。

📝 この記事のまとめ
  • 報告書に時間がかかるのは文章力ではなく「思い出す」と「順番を考える」工程
  • AIが代われるのは「順番を考える」だけ。材料は自分で出す
  • 会社の生成AIルールを最初に確認する。ルールがない=OKではない
  • 固有名詞はA社・担当者Xに置き換えてから渡し、完成後に戻す
  • プロンプトに「書かれていないことは補わない」「推測は※要確認」を必ず入れる
  • トラブル報告では原因を断定させず、不明は「調査中」と書かせる
  • 提案書は「想定される反対意見への回答」を出させると穴が見つかる
  • 重大事故・人事・謝罪・法的文書はAIに任せない
  • 提出前に記号が本物に戻っているかを必ず確認する

AIを使って一番変わったのは、時間そのものより「報告書を書く前の憂うつさ」が減ったことでした。白紙から始めなくていいと分かっているだけで、着手が早くなります。

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